Vol. 27
なぜ?正座をすると足がしびれる理由
足のしびれが起こる根本的な原因は、正座によって足の血管が圧迫されることによる循環障害にある。要するに血流が末梢まで行き届かないために、末梢神経に機能障害が発生している状況だ。
この状況で真っ先に障害が起こるのは、触覚と早い痛覚を伝えるA線維と呼ばれる神経線維である。それでも遅い痛覚を伝えるC線維という神経線維が機能していると、長く正座した後の何とも言えない重いジンジンした感覚(遅い痛み)になる。
しかし、足をくずして血流量が増えるとA線維の機能が復活し刺激され始める。触覚が戻っていくのと近いタイミングで早い痛覚も戻るため、C線維のジンジンが伝わるより先にA線維のチクチクが伝わり、はっきりと痛みを感じるようになるのである。