理容室と美容室はどっちが多いの?

Vol. 46
 理容室と美容室はどっちが多いの?

理容室と美容室の違いは、以前まで男性用と女性用というイメージが先行していたものの、現在では男性も美容室を訪れることが多くなったために、性別では区別されていない。ただし、女性が理容室に行くことは、男性が美容室に行くことよりも極端に少ないと考えて良く、美容室が女性をイメージさせるのは確かだ。

総務省の統計によると、2009年で理容室が約11万2千件、美容室が約17万6千件、厚生労働省の発表では、2009年度の理容室は約13万5千件、美容室は22万4千件と、数字は異なるが、いずれも美容室のほうが圧倒的に多い。

そもそも美容室とは、容姿を美しくするために、パーマやヘアセット、メイクをするところで、それに付随したカットは認められている。必然的に女性を対象としており、建前上は男性のカットだけを目的とした行為はできない。

また、理容師はカミソリを扱うことができ、美容師はカミソリを扱えないという住み分けがあったが、美容師側について、化粧に附随した軽い「顔そり」なら美容師が行っても差し支えないという通達が出され、事実上、美容室で顔そりが合法になっている(ただし顔そりを単独で行うことはできない)。