魚と野菜が中心だった日本人の便は、肉食中心である欧米人に比べると量が多いと言われる。また男性と女性では、食べる絶対量が違う男性のほうが多い傾向も見られる。
便というのは栄養を吸収しきれない、もしくは分解しきれない残りカスであるため、体内で消化できないものを食べるほど量は多くなる。その代表的なのが不溶性の食物繊維だ。日本人は古来から食物繊維を多く摂取する食生活をしていたため、便の量が多いという理屈は確かに成り立つとはいえ、昨今の食生活習慣の変化により、日本人の便は少なくなっていると言われている。
女性に多く見られる便秘においても、食物繊維を良く取ることが比較的すすめられる。その理由は、そもそも女性が少食であるために、不溶性食物繊維によって便を増やし大腸の動きが刺激されることで排便を促すためである。