はじめて校歌ができたのは現在のお茶の水女子大学

Vol. 68
 はじめて校歌ができたのは現在のお茶の水女子大学

校歌の歴史は、1875年に東京女子師範学校(現在のお茶の水女子大学)で、当時の皇后(昭憲皇太后)から賜った和歌にメロディを付けたものが最初といわれる。その詞は実に奥深く、学びの園としての大学にとってふさわしい内容になっている。

「みがかずば 玉もかがみも なにかせん 学びの道も かくこそありけれ」

というのが、お茶の水女子大学の校歌でそれは現在まで変わっていない。簡単に解釈するなら、珠であっても鏡であっても、そして学問においても、磨き続けないことには輝くことができないという意味で、学生にとっては規範としたい考えかたなのである。その後、政府の音楽教育への方針もあり、次々と唱歌が教育現場に取り入れられ、校歌も次第に歌われるようになっていったのだ。