Wikipediaで最も多くの言語で紹介されているのは水木一郎

Vol. 70
 Wikipediaで最も多くの言語で紹介されているのは水木一郎

水木一郎というアニソン歌手を知っているとすれば、アニソンブームが起こってからという人や、水木一郎がテレビに良く出るようになってからという人がほとんどだろう。水木一郎が実際に歌っていた1970年代アニメは、確かに親しまれていたとはいえ、テーマソングを歌っている歌手までに注目するのは、当時の子供たちに無い感性だからだ。

水木一郎は、2009年1月の時点において、Wikipediaにおける言語間リンク数第1位である。つまり、日本人で最も国際的に紹介されている人物であるということだ。他に有名な人は?と疑問に思うのも無理はない。言語間リンク数が増えるためには、高い国際性が要求されるので、日本や欧米でいくら有名でも数は伸びていかないのである。

そう考えると、日本のアニメがカルチャーとして世界中に広がっていることを示す、特徴的なデータだとも言えるだろう。しかもアニメを書いた作家ではなく、アニソン歌手だというのがまた興味深い。