有休休暇取得に際してに会社側の許可は必要?

Vol. 81
 有休休暇取得に際してに会社側の許可は必要?

日本の休日は、時代を重ねるごとに人々の生活にとって便利になるよう調整されてきた。以前は日にち固定だった祝日が、特定週の月曜日に移行することで、週休2日制の普及に伴い、3連休になることが多くなっている。年間で数日しかないが、毎日汗水垂らして働く社会人にとっては、うれしい限りである。

国で定められた祝日について、日本は世界的に少ないほうではなく、それなのになぜ「働きバチ」なのか。その理由が有給休暇の日数と取得率であることには、誰も異論の余地がないだろう。

恐らくほとんどの人が有休という制度を勘違いしており、有休というのは労働者の権利で、会社に頼んで使わせてもらうものではなく、有休の申請を拒絶する権利も会社側に全くない。本来は会社側の許可など不要で届け出れば当然に使用できる休暇だ。会社側にあるのは業務上の支障により、日時を変更する権利くらいなのである。

有休を申請する理由も説明の必要はなく、会社側に理由を聞かれる筋合いすらない。それでもなぜか有休を使うことがはばかられるのは、日本社会の悪しき習慣としかいえず、諸外国では30日程度の年次有給をほとんど消化する。1月に2、3日は有休を使う計算なので、仕事と休暇を織り交ぜながら生活できている。