ニュージーランドのキウイという鳥はすごく大きな卵を産む

Vol. 82
 ニュージーランドのキウイという鳥はすごく大きな卵を産む

キウイフルーツの語源になった、キウイ(キーウィ)という鳥を知っているだろうか。ニュージーランドにしか生息せず、ニュージーランドの国鳥にもなっている飛べない鳥である。

このキウイは、なぜか不明だが体重の4分の1から5分の1ほどの卵を産む。ニワトリ程度の体にもかかわらず400gほどの卵を産むのだから、卵を産む直前の雌鳥をレントゲンで撮影すると、お腹は卵ではちきれそうになっている。

世界最大の鳥で同じく飛べないダチョウは、1,600gほどの卵を産むが、ダチョウの体重は130kg程度あるため、2%にも満たないダチョウにしては小さな卵だ。日常的に食べるニワトリの卵は60gほどで、キウイと同じ2kgくらいの体重であるニワトリは、体重の3%と体に合ったサイズの卵を産む。

ニワトリを考えるとキウイがいかに大きな卵を産むかよくわかるだろう。哺乳類の人間と比べる意味はないが、人間の女性が50kgなら10kgから13kgの赤ちゃんを生むほど大きい。そのため、雛は孵化するとほとんど親鳥の世話にならず、短期間で独り立ちする。