世界的にみると日本の平均入院日数は長すぎる

Vol. 89
 世界的にみると日本の平均入院日数は長すぎる

世界的には平均入院日数は非常に短く、世界の先進国は7日程度の1ケタというのが常識になっている。日本は逆に2002年に40日を超え、2005年になっても36日と桁違いに平均入院日数が長い。そして、完全に治るまで長く入院させてもらうことが、患者側も良いと考えているのだが、世界では、通院できる病状になったら退院して通院させるのが主流である。

日本の長い入院日数を支えるのは、出来高払いという入院時の医療報酬制度だ。出来高払いは検査や注射などが1つ1つ積み上げられた報酬になるので、早く治ってしまうと病院側には減収になる。質の良い医療を提供して早く治すほど儲からないという仕組みで、これが入院を長くする原因の1つでもあった。

現在ではDPCと呼ばれる包括的な報酬制度の導入で、段階的に入院日数が早いほど病院側の収入が多くなることによって、入院日数は短くなってきている。それでも入院日数が患者の病状ではなく診療報酬に影響を受けているというのは複雑な心境である。