抗菌まな板の仕組み〜抗菌剤が練り込んである!

Vol. 94
 抗菌まな板の仕組み〜抗菌剤が練り込んである!

食中毒によって多くの命が失われ、社会問題になった頃から、抗菌まな板という製品が登場してきた。その仕組みは、基本的にポリエチレン等の樹脂に抗菌剤を練りこんで成型している製品で、表面に付着した菌を時間経過とともに減菌していく効果である。

古くからまな板は木が主流だったが、木は水分を含むため、汚染水も同時に吸いこみやすい。また、まな板の表面は常に傷がつくもので、そこに雑菌が繁殖しやすいことから、徐々に樹脂製やゴム製に置き換わってきた。とはいえ、以前から木のまな板を使っていて家庭内で問題が起こっているのであれば、とうの昔に木のまな板はなくなっているだろうから、まな板が木である=不衛生とは限らない。