血圧には高血圧と低血圧があって、どちらかというと低血圧のほうが自覚症状が重い。血圧が低い場合、めまいや倦怠感、頭痛、吐き気などを伴い、日常生活に影響が起こる。対して高血圧については、自覚症状よりもむしろ病気を引き起こす可能性、または既に病気の兆候が見られることから、高くても低くても薬を服用してコントロールするのが通常である。
ここで、血圧とは何かという点で考えると、血管を通る血液の圧力であるから、高血圧は高い圧力で勢いよく血液が流れているということだ。体中に血液を循環させなくてはならないという身体機能を思えば、高血圧のほうが血液が隅々まで行き渡りやすく、遺伝的に高血圧という人も存在するので、必ずしも病気ということではない。
ただし、動脈硬化や血栓ができて血管が詰まり、それによって高血圧が引き起こされているのであれば話は変わってくる。高血圧のほうが血管に掛かる負荷は大きく、たかが血圧と思っていると取り返しのつかない事態になりかねないので注意が必要なのである。