1円切手や2円切手の使い道

Vol. 106
 1円切手や2円切手の使い道

昔のように物価が安かった(当然給与水準も低かった)時代なら、1円切手や2円切手は使い道があったはずだが、現代においては10円以下の端数がでることは考えにくいので、それほど需要があるとは思われていなかった。しかし、消費税の移り変わりによって、端数の切手の需要は急増するのだから、1円切手や2円切手も作り続けて無駄にはならなかったと思うだろうか。

一般にはあまり使われないが、第三種郵便や第四種郵便という郵便物があって、郵便物の内容や重さによって料金体系が非常に細かい。例えば第四種郵便の植物種子等郵便物は、301g以上400g以内で280円と端数が出ないものの、それ以降100gごとに+51円という料金(2014年の消費税8%現在)で、1円切手や2円切手が必須になる。

その前にも、消費税や郵便料金の改定によって、はがきや封書の料金に端数が出たことはあり、端数のある切手(41円切手や62円切手)も存在した。その切手を他の用途に使おうとすると、端数を合わせるためには、やはり1円切手や2円切手が必要で、結局いつの時代も使い道があるのだ。