Vol. 113
なぜ?雷がまっすぐ地上に落ちてこない理由
落雷は一瞬なので、一気に落雷物に向かって落ちているように感じても、実は少し進んで止まり、また少し進んで止まることを繰り返している。そのときに、空気という通りにくい物質に放電する関係上、少しでも伝わりやすい方向に進んでいくことになり、それがギザギザの原因となっている。
ちなみに雷は、地上に近くなってくると、地上の物に対して向かってくる。最も雷から近い物に落ちるので、高い木や建物は必然的に落ちやすいというわけだ。従って高い構造物のそばでは落ちにくいのは確かだが、例えば雷の鳴っている雨の日に大木の下で雨宿りをする行為は、大木に落ちる可能性が高く、側撃と呼ばれる感電事故を起こしやすいので注意が必要である。