深夜になるとタクシーが３割増しになって、メーターが異常に上がっていく悲しい様子を見ることができる。午後１０時を超えてから（地域によっては午後１１時）深夜割り増しが始まり、３割増し、もしくは２割増しというのが標準的である。
労働基準法第３７条には、時間外、休日、深夜における割増賃金の規定があって、同条第４項に深夜では２割５分以上の賃金を使用者が支払わなくてはならないと定められている。それがそのまま転化されるのが深夜タクシーの割増料金だ。
タクシードライバーも労働者である。日勤のサラリーマンであっても、時間外の割増料金、深夜になると通称深夜残といって更に割り増しされた賃金になる。従ってタクシードライバーの賃金を法律を遵守して支払うためには、タクシーが割増料金になるのは仕方がないのである。タクシーの料金メーターは、３割増し（２割増し）だからといって割増料金でメーターが上がることはなく、割増料金の分だけ早くメーターが上がっていくのは知っての通りだ。
