第27代の内閣総理大臣、濱口雄幸のおならは号外になった

Vol. 116
 第27代の内閣総理大臣、濱口雄幸のおならは号外になった

おならが号外になるとは一体誰なのか?その人物の名を濱口雄幸といい、明治から昭和初期の政治家で第27代の内閣総理大臣である。

濱口は昭和5年の晩秋、東京駅にて凶弾に襲われる。それは濱口への批判によって引き起こされた悲劇であったが、幸いにも落命は免れた。下腹部に撃ちこまれた銃弾は、腸を著しく損傷させ、濱口は大手術の末、腸を大きく切除したものの見事復帰することになる。

盲腸(虫垂炎)など腸を手術した後は、現在でもそうだが正常に腸が繋がって活動が復帰し、機能したことの指標として、ガス(おなら)が出ると安心ということは良く言われる。当時も手術が成功したかどうかは、日本の総理大臣であるだけに非常に重要で、嘘のように聞こえるかもしれないが国民はおなら待ちをしていたのだ。

やがて濱口がおならをしたというニュースが報じられ、その際には新聞で号外まで刷られたほどである。国民は安堵し濱口は政界に復帰するも、まもなく死去してしまうという結末に終わってしまう。