ラグビーボールが楕円形になった歴史

Vol. 132
 ラグビーボールが楕円形になった歴史

ラグビーボールが楕円球のボールとしての地位を確立した経緯については、記録が残っておらず実のところは良くわかっていない。元々のラグビーボールは球形であったという。球形というよりも、豚の膀胱を膨らませて皮革で覆う造りだったので、当時の技術を考えると完全な球形ではなかっただろう。

それがゲームを重ねることで、ラグビーという球を持って移動するルールの都合上、楕円形のほうが優れていると考えられてもおかしくない。予測がしやすい球形のボールでラグビーを行うと、面白さを欠いてしまうのは想像に難しくなく、中心にゴムが使えるようになって規格が統一されても、ラグビーボールは形を変えなかったのだから、ラグビーに限って言えば楕円球が適しているのだ。