サボテンのトゲは葉っぱなのだ

Vol. 134
 サボテンのトゲは葉っぱなのだ

サボテンには特徴的なトゲがあり、トゲは他の植物でいうところの葉で、大きな葉に思える部分は茎である。サボテンが植物の育成に欠かせない二酸化炭素を取り込むのは夜で、昼は乾燥から守るために気孔を閉じて水分の蒸発を防ぐ。このような性質をCAMといって、乾燥地域だけではなく身近にもみることができる。例えばアロエや金のなる木というのはCAM植物であることがわかっている。

また、サボテンには水分を貯め込んでおけるという大きな特徴があり、成長が遅いことも水が少ない地域にとっては有利に働く。貯め込んだ水分と夜の二酸化炭素によって細々と生きていくが、短期間や少量でも雨が降らないといつかは枯れてしまう。