近眼が進行すると失明する?

Vol. 147
 近眼が進行すると失明する?

近眼がどんどん悪くなると、そのまま物がはっきり見えなくなり、やがて失明すると思うだろうか。しかし心配は無用で、近眼というのは水晶体というレンズによる光の屈折が網膜上で焦点を結ばない状態なので、どのようにしてもピントが合わなかったり、光を失ったりすることはない。眼鏡やコンタクトレンズなど、矯正によって視力が得られるのはそのためで、あくまでも程度差の問題だ。

だが、全ての近眼が安心できるわけではない。強度近視と呼ばれる眼球が縦長の状態であると、網膜も伸びて剥離しやすい。重篤な合併症も引き起こしやすいので、単なる近眼として簡単に考えてはいけないのは覚えておく必要がある。