Vol. 151
炭酸水のガスはどうやって水に閉じ込めるのか?
炭酸がシュワシュワと音を立てて泡を出すのは、中に炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んでいるからで、刺激を与えるとより多く泡が出てくる。炭酸水の入った缶やビンを振ってはいけないというのは誰でも知っていることだ。
二酸化炭素を普通に水に溶かそうとしても、そのままでは大量には溶けない。そもそも気体を溶かすということに対してイメージが湧かないが、例えばベットボトルに水と二酸化炭素を入れて振ってみれば、二酸化炭素が溶けて体積が減り、ペットボトルが外気圧によって潰される。ただし、市販されている炭酸水のように、次から次へと泡立つほどに二酸化炭素を溶かすためには加圧が必要となり、工場などでの製造過程や家庭ではソーダサイフォンでもなければできない。