Vol. 154
こんなのあり?サナダムシダイエット
名前くらいは聞いたことがあるかもしれないが、実際に見たことがある人は皆無に近いであろうサナダムシ。なぜならサナダムシは寄生虫で、成虫が腸などの消化器官に寄生するため、見ようとしても見られないからだ。名前の由来は真田紐という丈夫な紐から来ており、真田とは戦国武将で有名なあの真田家だ。
サナダムシは、長いものなら体調が10mにも達するという。そんな寄生虫が体の中にいると知ったら、多くの人が拒絶し排除しようとするだろう。以前はそうであったが、既にそういう時代でもないことを知っているだろうか。
消化器官に寄生したサナダムシは、人間の食べた栄養分を吸収して生き延びる。これを逆手に取ると、食べた栄養分が吸収されずにサナダムシに渡ることになる。そこから考えだされたのが、サナダムシを利用したダイエットだ。
人間の欲とは恐ろしいもので、必要以上に食べることを止めずに、体への吸収を阻害する方向でダイエット効果を生み出そうとする。ただし、サナダムシが必要とするカロリーが少ないため効果はごく僅かとされていて、妊娠した女性が赤ん坊の分も食べるような状況とはわけが違うのである。