婚約指輪の値段が給料三か月分は昔の話、現在の相場は?

Vol. 156
 婚約指輪の値段が給料三か月分は昔の話、現在の相場は?

誰が言い出したか知らないが、婚約指輪は給料の3か月分というのが1つの基準として考えられてきたのは確かである。これは販売戦略から生まれた言葉ではあるが浸透してしまった。

3か月分もの給料を貯め婚約指輪に充てるなど、ワーキングプアが多くを占める現代社会にとって、無理な相談であるのが大半だろう。男女ともに婚約の証であると思っていても、それ以前に生活が成り立たないのでは話にならない。

婚約指輪の相場は、今や35万円前後になっているという。しかし、35万円というお金を働いて稼ぐことは、多くの人にとって並大抵ではない。35万円が給料の何か月に相当するかは人それぞれで、やはり3か月分だという人もたくさんいる。何よりも値段で指輪の価値を見いだすような考えかたの時点で、婚姻生活の先行きが不安になってしまうのである。