ジーンズの歴史

Vol. 166
 ジーンズの歴史

今でこそジーンズには色々なカラーバリエーションがあって楽しめるが、ジーンズが日本で普及し始めた頃は青色と決まっていた。これはジーンズがインディゴという染料を使って染められていたことに由来する。

本来の意味でのジーンズとは、デニム生地をインディゴで染色したものを表すのではなく、リベットでボケット周りを補強したパンツの形状を意味する。従ってジーンズはデニム生地だけではなく、他の生地を使われることもあって色も青色とは限らないとはいえ、あまりにもジーンズがデニム生地の青色で普及したことから、ジーンズ=デニムの青色と考えている人も多く存在する。

炭鉱夫用の丈夫なパンツとして作られたジーンズは、やがて炭鉱夫達にとって厄介な虫や蛇が嫌うインディゴ染めを使うようになったという説があるが、この説については科学的な証明がされていない。リーバイ・ストラウス社製の製品として区別できるように、インディゴ染めが使われたとする説もある。ただし、映画などでインディゴ染めのジーンズを穿いたスターに感化されたアメリカの若者達に、ジーンズが爆発的に流行をみせたのは確かだ。