犬の愛らしい仮病

Vol. 168
 犬の愛らしい仮病

人がペットに愛情を注ぐように、ペット側でもその愛情が不足していると感じると仮病を使いだすというから驚きだ。特にイヌは仮病を使うことが良く知られている。

例えば、足を引きずる行為がみられ、心配した飼い主が動物病院で診てもらうと、何もしないのに途端に元気に動き回るといった具合である。この例は、イヌが関心を惹きたくて、つまり普段と違う行動をとると飼い主が自分に関わってくれることを経験則で知っており、飼い主の愛情が他に向いていると感じた時に起こりやすいという。

イヌが求愛行動として仮病を使うなら、何とも愛らしい。とはいえ、マイナスの要素を避けるための、人間が用いる作為的なウソとは少し違うが、人間から見ると仮病はウソ同然の行為なので、ペットはウソをつくこともあるということだ。