Vol. 172
日本で一番多く出回っている紙幣は1万円札
市中に出回っているお金のことを通貨流通高と呼び、日本銀行の発表では2012年末の時点で、約91兆円が出回っている。このうち、紙幣は約86兆6千万円を占めるが、最も多いお札は何だろうか。
日常的に最も良く使うお札が千円札であることはいうまでもない。だが、最高で1万円札しかないので、流通枚数は圧倒的に1万円札のほうが多く、1万円は約79兆円分が出回っている。
では千円札はというと、金額にして約4兆円分である。1万円札とあまりに開きがあり過ぎると思うかもしれないが、勘のいい人なら気付いている通り、千円札は10枚で1万円なので、枚数では1万円札が79億枚、千円札が40億枚だ。5千円札は約3兆円分(6億枚)、2千円札は極端に少なく2千億円分(1億枚)になっている。