なぜ?豆腐のことを「やっこ」と呼ぶ理由

Vol. 174
 なぜ?豆腐のことを「やっこ」と呼ぶ理由

奴(やっこ)というのは、江戸時代に武士の雑務を担当していた奉公人の蔑称で、四角い紋様の半纏が特徴でもある。そこから、四角く切ることをやっこと呼ぶ習慣が生まれた。豆腐の製造においては、1つの大きな塊として作られるため、小分けにして売る際に立方体または直方体の形で切られる。そのように四角く切られた豆腐のことを、やっこ豆腐と呼ぶようになり、それが現在でも残っているというのがやっこの起源説で最も有力である。

ちなみに、豆腐を冷やしてそのまま食べるのは冷やっこという名前で通じるが、温かくして食べる温やっこ(湯豆腐以外)については種類がある。単にレンジなど温めた豆腐のことだったり、お椀に野菜などと一緒に入り味付けされている場合もあったりする。