Vol. 181
氷点下(0℃以下)でも凍らない水の作り方
水が氷点下で凍るのは、気温が低くなれば雪が降り、水たまりに氷が張るのでも常識だが、氷点下でも凍らない水がある。ここで言う凍らない水とは、塩水のように何かを混ぜて氷点を下げた液体ではなく、いわゆる通常の水のことだ。
通常、水の氷点(凝固点)は0℃で、冷凍庫で氷ができるのは温度が0℃以下(−20℃前後)だからである。つまり凍らない水は0℃以下でも凍らず液体として存在しているのだが、この状態を過冷却といって、普段目にすることは少ないが、条件さえ合えば作りだすことはできる。
過冷却の水を作るためには、2つの条件がある。1つ目は水に不純物を含まないことでこれはなかなか難しく、蒸留水を利用するか、精製水を買ってくるか、無ければ水道水でも成功率は下がるが可能である。
2つ目は、急激に冷やさず冷やしすぎないことで、−5℃程度に調整できる機能を持った冷凍庫があると良い。無い場合には断熱性の高い梱包材(プチプチ)やタオルなどを巻いて冷却スピードを下げる工夫をする。
冷凍庫でうまく0℃以下に冷えると成功で、振ったりそそいだりすると途端に凍りつく。子供はこういった不思議な現象が好きなので一緒に試してみるのも良いだろう。