金魚は原産が中国で、鮒(ふな)が変異したものである。鮒のように色が銀黒であれば、一見しただけでは金魚であるかどうかはわからない。鮒が汚染水質に強いのは、池や生活用水の流れ込む川でも生息していることから明らかだ。
金魚という名前は、学名でも金色という名前になっている。学名を付けたのは18世紀に生きた分類学の父と呼ばれるリンネで、つまり当時においても金色(もしくは金色に近い色)を持っていたと考えられている。日本の古い書物には金魚が黄色の口を持つ魚(鯉)であることが記されており、オレンジ色のウロコが角度を変えると金色に光ることなどから、金魚と名付けられたというのが有力で、確かなことはわかっていない。