鎌倉の大仏の体重は121トン

Vol. 209
 鎌倉の大仏の体重は121トン

鎌倉の大仏を見たことがあるだろうか。東大寺の大仏ほどではないにしても相当に大きく、高さ11.312mで、顔の長さだけでも2.35mあって人間の背丈よりも長い顔を持っている。もう少しイメージしやすいように数字を出すと、目の長さが1mと聞けば、どのくらいの大きさであるか想像は付くだろう。

現在までの有力な説では、1252年に造られ始めたとされ、現在のように外にあるのではなく、堂に納められていたとされる。「銅造阿弥陀如来坐像」という国宝で、文化財として保存するために、1959年から補強工事が行われた。

その際には、前述の長さのほかにも成分など、様々な計測が行われたが、困ったことに重さがわからない。まさか空中に釣り上げてバネばかりで量るわけにもいかず、僅かに持ち上げて下に秤を入れて計測された。結果は121トンで、こちらもピンとこない数字だろう。鎌倉の大仏には多くの観光客が訪れるが、乗ってくる大型観光バスの8台分くらいに匹敵する。

その重さもさることながら、何百年も前の時代に造ろうと思った人がいるだけでもすごいものである。