Vol. 221
牛が神聖なものであるヒンドゥー教でも水牛は食べてもよい
インドで主流の宗教はヒンドゥー教である。その割合は8割と、国民のほとんどがヒンドゥー教だといっても良い。9億人にもなる人がヒンドゥー教を信じ1つの国で生活しているというのは、日本の感覚では実感が湧かないだろう。なにせ世界は70億人でそのうちの9億人なのである。
ヒンドゥー教で欠かせないのが、聖牛の存在だ。ヒンドゥー教の三大神の一人シヴァが、ナンディンという牡牛に乗っていることでもわかるように、牛は神聖な生き物として他の生き物とは区別されている。
ただし、牛の中でもヒンドゥー教で神聖化されているのは、瘤牛(こぶうし)という種別で、全ての牛が特別扱いではない。水牛は極めて普通の扱いで、瘤牛とは全く異なっている。