Vol. 225
くしゃみと咳の風速はどれくらい?
くしゃみも咳も体にとって異物が入り込んだことの防御反応である。どちらかというと、くしゃみは比較的健康的な状態で異物の流入を排除するのに対し、咳は細菌やウイルスを排除するために出ることが多く、従って病気のときに出やすいという特徴がある。
くしゃみと咳によって体外に吐き出される空気の風速は、一体どのくらいなのだろう?
誰でも簡単に想像できる通り、くしゃみと咳ではくしゃみのほうが勢いがあり、そのスピードは時速になおすと300km近いと言われている。もはや地上の動物など足元にも及ばず、比べるとしたら新幹線クラスである。咳についても、時速150kmから200kmは出ているとされる。これは良く台風並みといわれ、人間が体内の力で起こすだけにとてつもないスピードだ。
くしゃみと咳は体内から異物を排除するためにすると説明した。すると当然何らかの物質が口から飛び出していくが、その多くは細菌やウイルスだけではなく、しぶきとなって飛んでいく唾液や鼻水である。その飛距離はくしゃみで3m、咳で2mというのだから、くしゃみをする人の正面に行ったら、後ろにジャンプするくらいでは避けられない。