Vol. 250
食パンの耳以外の白い部分の名前は内相という
パンの白い部分のことを正しく呼ぶと内相という。
一般に食パン(角パン、角食パン)の外側の焼き色が付いた部分は、全国共通で耳と呼ばれるのに対して、白い部分には呼称がない。白身と呼ばれることもあるが一般的ではなく、耳以外の部分が白いという特性上、耳を区別できれば会話として支障がないため、特に困らないのだ。
内相というからには、当然外相(外皮)という呼びかたがあり、サンドイッチなどで耳を切り落とすことは、外相を切り落とすということだ。どちらも普及している呼び名ではないが、耳というのは口語で用いられる一般呼称であることから、パンの研究における報告書などでは、内相・外相という言葉で表現される。
ちなみに、内相や外相という呼び名よりも、特にフランスパンにおいては、内相をクラム、外相をクラストと呼ぶほうがまだ通じやすい。