Vol. 266
おでんが一番売れる時期は9月や10月
ファーストフードとしてのおでんの登場は、それまでにない日本的な選択を提供したという点と、味の改良もあって、夜間にコンビニを利用する若者や、帰宅が遅い就労者を中心に多いにヒットした。今や帰宅時にコンビニに寄って、おでんとおにぎりを買うとそれでもう晩御飯になってしまう。
コンビニ最大手のセブンイレブンでは、最もおでんが売れるのは9月や10月だという。そしてその原因を体感温度としている。体感温度とは、真冬に少し暖かい日が訪れると、今日は暖かいと思うが、春の陽気に冬のような寒さがくると、同じ温度でも寒いと感じてしまうアレである。猛暑が終わり秋風が吹き出すと、人々はそれまでの暑さから少し涼しくなっただけで体感温度が下がり、おでんのような温かいものが欲しくなるのだ。