知っている人なら始めているかもしれないが、徐々に広がりを見せるFXは、外国為替証拠金取引といって、早い話が為替相場の価格差を利用して利益を出すことを目的とする取引である。毎日のニュースでは大抵最後に為替相場について紹介があり、1ドルや1ユーロに対して円がどのくらいであるか報じられる。
為替相場は常に変動しているので、FXでは安く買って高く売ることで差益を得るのが基本的な戦略になる。しかし為替は個人で買うことができないためにFX業者を通じて買うことになり、FX業者はスプレッドという価格差を設定している。例えば、円とドルであれば、買値は1ドル100円12銭、売値は1ドル100円10銭というように、当然ながら売値は買値よりも安い。
1ドルを100円12銭で買い、そのまま100円10銭の売値で売ってしまうと1ドルにつき2銭損になる。これがFX業者の儲けで、売値と買値の幅は業者ごとに違いがある。売値が100円12銭を超えたときに売るために必死になり、買値よりも更に下がると辛い目に会うのがFXである。