スウェーデンのちょっと珍しい宗教、コピー教

Vol. 288
 スウェーデンのちょっと珍しい宗教、コピー教

2012年にスウェーデン政府によって正式に宗教として認められたのは、情報を複製することを神聖な行いとする、コピミズム伝道教会(コピー教)である。複製されたことで同じ情報が循環されることになり、そこに神聖さを見いだすのだが、信仰の自由とは別の視点で危険性を持っているだけに警戒されている。

それは、言わずと知れた著作権侵害とコピーの問題だ。デジタルデータにはコピーによる劣化がないことからも、ファイルコピーなどの情報の複製は、インターネットの普及で世界規模の重大な問題となっている。いくら神聖な行為だと主張しても、宗教上の理由だけで他者の権利を侵害して良いという理屈もなく、布教活動には難を要しそうだ。