世界最大の魚と世界最小の魚

Vol. 303
 世界最大の魚と世界最小の魚

現存する世界で最大の魚はジンベエザメというサメ一種で、体長は13m(実際にはもう少し大きい可能性もある)ほどだ。

獰猛(どうもう)で知られるサメの仲間でも温厚な性質を持ち、泳ぐスピードも遅い。普段は人が早歩きするのと同じくらいの速度で、海面のプランクトンを海水と一緒に大量に飲みこみ、海水は排出することで餌を捕食する生活である。ところが、実は時速400kmと、新幹線を超えるスピードを出す能力があるといわれ、巨体であるだけに事故が起こるのではないかと余計な心配までしてしまう。

その一方で、世界最小の魚は、ドワーフフェアリーミノーと呼ばれるパエドキプリス・プロゲネティカという魚で、体長は何と7.9mmしかない。しらす干しのしらすよりも更に小さく、ジンベエザメに大量に飲みこまれる対象の大きさである。