温度の表現の仕方に、摂氏と華氏があるのを知っているだろうか。日本で使われている温度は摂氏で表現されているため、華氏は馴染みがないが、外国の中でも英語圏の国では、現在でも華氏を日常で使っている。摂氏はセシウルスという人が、華氏はファーレンハイトという人が作った。
摂氏は水の状態の変化を基準に、温度を数値化しているので、水が凍る温度を0度とし、水が沸騰する温度を100度としている。生まれたときから摂氏を使っている日本人は、そういうものだとして摂氏を使ってきた。
しかし華氏の場合、人の体温に相当する温度を100度としているため、水が凍る温度を32度、沸騰する温度は212度になる。華氏では水の凝固点(氷点)から沸点までを180分割しているのが特徴だ。
摂氏に慣れていると、華氏を使うことにはとても抵抗があって、数字を聞いただけでは摂氏の温度をイメージできない。しかし、華氏の良いところは外気温に使うと、多くの地域で概ね0度(摂氏のマイナス17.8度)から100度(摂氏の37.8度)の範囲に収まるので使いやすい点である。