地球と金星の一日の長さの違い

Vol. 318
 地球と金星の一日の長さの違い

毎日を何となく過ごしていると、太陽が昇って沈むのは当たり前のことではあるが、地球の1日は24時間で、これは地球の自転が24時間で1周するためだ。24時間での自転中に太陽に向く側と影になる側があるので、昼と夜が存在するし太陽が昇って沈むのである。

このように、1日というのはあくまでも地球の自転の1周なので、他の星における1日(自転周期)は地球とは異なる。例えば太陽に最も近い水星は、自転周期が地球でいうところの58日であり、1,392時間という長さだ。

金星になるともっと自転は遅く、243日と地球の1年くらいに相当する。243日は5,832時間で、ここまでくると1日という感覚ではない。しかも、金星は公転と自転の向きが逆であるために、1回の自転の間に約2回、太陽が昇り沈んでいくので、昼と夜が約58日交替で訪れる。自転を1日とすれば地球の243日分、太陽が昇ってから沈み、また昇るまでを1日とすれば地球の約117日分という、何とも混乱しそうな状況なのが金星なのである。