脂肪を測れる体脂肪計の仕組み

Vol. 326
 脂肪を測れる体脂肪計の仕組み

体脂肪計になぜ身長や体重、年齢などを入力するか不思議に思うだろうか。その理由は、体脂肪の測定が微弱な電流を利用していることに起因する。

体脂肪計は、必ず最低でも2つの電極を持っており、例えば両足を乗せる場所や、両手で握る場所が電極になっている。電極間で微弱電流を流し、電気を通さない脂肪の量が多いほど抵抗値が高いので、計測することで体脂肪の差となって表れる。

ところが、体脂肪計を使っている人が、どのような人であるかは当然わからず、同じ測定値であっても体の小さい人と大きい人では、当然脂肪量は異なる。同じ体重でも背の高さや年齢によって体の構造や密度が違うだろう。こうした体脂肪計がわからない情報を予めセットしておくことで、近似値としての体脂肪率を表示しているのである。