生卵とゆで卵を割らずに見分ける方法

Vol. 327
 生卵とゆで卵を割らずに見分ける方法

生卵とゆで卵の見分け方については、先人から伝えられた知恵の代表的な1つでもあり、その答えは「回してみる」である。試すと直ぐにわかるが、手で回した生卵はユラユラとゆっくり回転し、不規則に揺らめいてしまう。ゆで卵はコマのように回り続けるので、殻を割らずに判別できるのである。

理由は単純明快で、生卵が「生」であるからだ。液状でグラグラと動いてしまう生卵は、殻を回転させようとする力に対して、慣性の法則により中身が停止しようとする。より外側の白身が回ろうとする力と止まろうとする黄身の力は衝突し摩擦も生じてしまう。そうして回転するためのエネルギーが失われるので回りにくいのだ。また、黄身が動くことで重心が安定せず回転軸がブレてしまうので揺れる原因にもなる。