水と油を混ぜる方法はある?

Vol. 328
 水と油を混ぜる方法はある?

水と油というのはどのようにしても混じり合わないと考えられているし、実際その通りである。油は水より比重が軽いので、混ぜようとしても上に油の層ができてうまくいかない。

しかし、ある仕組みを使うと簡単に混ぜることができ、それは超音波を流す方法である。超音波というのは人間が聞こえる音よりも高い周波数の波のことで、水と油が入った液中に超音波を流すと、分散といって非常に細かい油の粒にすることができ、まるで水に溶けているかのように混ざり合うようになる。

混ぜるという言葉には、溶かすという意味も含まれるのが一般的で、例えば塩や砂糖を溶かす場合に、混ぜるということもあるだろう。しかし水と油というのは混ざることはあっても溶けることはあり得ない。超音波を使って混ぜることはできても溶けるのではないので、誤解したくはないところである。