水の硬度、日本人が美味しく感じるのは硬水と軟水、どっち?

Vol. 336
 水の硬度、日本人が美味しく感じるのは硬水と軟水、どっち?

水に硬度というものがあるのを知っているだろうか。水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量で決まり、カルシウムやマグネシウムの量が多ければ硬水、少なければ軟水という扱いを受ける。

日本の水道水から出てくる水は、大抵の地域で軟水だ。ただし地域差があり、土壌が大きく影響するため、例えば山岳地域で石灰質が多い水源地では水が「硬く」なる。基本的に急流が多い日本においては、大地のミネラル分が水に溶ける時間は欧米に比べて短く、それが硬水にならない理由とも考えられている。

ミネラルウォーターにはヨーロッパ産が多く、ボトルの表示を良くみてみると硬水が多い。硬水と軟水では飲み口が変わり、またお米を炊いたときの味わいや、石鹸を使うときの石鹸カスの量に影響するなど、意外と日常にも影響がある。

おいしいと感じるかどうかは個人差があるが、飲みなれている軟水のほうが日本人はおいしいと感じるようだ。著名なミネラルウォーターにも軟水はあるので、次に買うときは気を付けてみると良い。