駅で売っている新聞の方が配達よりも高い理由

Vol. 340
 駅で売っている新聞の方が配達よりも高い理由

インターネットで情報を得られるこの時代、新聞の購読率が下がってくるのは必然の流れで、各新聞社ともオンライン版を提供するなどして顧客の確保に努めている。そんな中でも、一定の需要があるのは、駅などで新聞を買って読むという習慣である。

朝夕の通勤で新聞を買うとすると、定期購読の平均的な価格である4,000円をどうしても超えてしまう。土日を除いた出勤日だけの購入で、おおよそ定期購読の料金になってしまい、新聞販売店が独自に行っている実質的な割引もないのでますます割高だろう。

配達がある定期購読のほうが安い理由は、新聞というメディアの特性も関係している。1部売りは返品があって戻されても使い道がないが、当日しか価値がない新聞を、定期購読者は確実にその日購入してくれているのと変わりないからだ。