Vol. 369
同じ成分で作ってもジェネリック医薬品はすごく安い
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品が数百億の開発費と10年から15年もの期間を使って作った薬の特許が切れ、他の会社が同じ成分で作る薬である。厚生労働省が認めなければ、ジェネリック医薬品として世に出ることはない。いわゆるニセブランド商品とジェネリック医薬品は全く異なるものだが、テレビCMの努力もむなしく、ジェネリック医薬品は不評である。
ジェネリック医薬品の価格は、先発医薬品に対して平均で半額程度になり、病院通いになりがちな高齢者にとって、薬代の削減に大きく寄与する。また、現在は病院と薬局が分離されているため、先発医薬品を頼もうがジェネリック医薬品を頼もうが、病院にとっては何の関係もない。しかし、高いお金を払うこと自体に価値があると思ってしまう人は、ジェネリック医薬品を選ぶことはないので、あってもなくても一緒なのである。