Vol. 373
世界一のグルメ都市、東京都とパリの三つ星店の数
知っているかもしれないが、日本の東京は、世界一のグルメ都市としてレストランやホテルの格付けをしているミシュランガイドにおいて評価されている。2013年において、東京は14軒、パリは10軒の三つ星レストランがあり、本場のパリを抜いての高評価だ。これは確かに喜ばしいことではあるが、庶民の口にも入らない料理で、グルメ都市としてしまうことを疑問視する声もある。
そもそも違う国の料理には、水の違いや気候・風土・文化など多くの違いがあり、流通が発達した現在においても、全く同じ材料を揃え、全く同じ環境において料理を作るということは非常に困難だ。ミシュランガイドの評価は単に料理だけにとどまらないとはいえ、違う料理人が同じ環境下で作った料理を比較するわけでもないので、国別の三つ星の数を比較することに意味はあまりない。
極端な話、星付きのレストランを誘致することだってできるのだから、東京やパリを凌ぐグルメ都市を作りたければ、世界中から三つ星レストランを呼び寄せることでも実現できる。それでも東京が世界一と評価されるのはうれしいもので、庶民といえども三つ星レストランで一度は食べてみたいと思うのである。