Vol. 390
爪の半月状の白い部分は体の健康と関係がある?
爪の根元には、白い半月上の部分があり、その大きさには個人差がある。同じ人ですら違いがあり、左右が違ったり指によって違ったりしているのを確認できるだろう。ルヌーラ、ハーフムーン、爪半月などと呼び名は色々で、この部分は生まれたての爪であり、そこから爪先に伸びていって硬くなる過程で、水分が抜けると同時に白さも失われるのだ。
つまり成長段階にある部分なのだが、昔から半月が無いと健康ではないと良く言われていた。しかし根拠がなく現代では言い伝え程度にしか思われておらず、実際にも半月部分が無いことが不健康であるという統計的なデータも無い。
ただし、爪は皮膚が硬化したものであるという点を考えると、水分の少ない乾いた皮膚から変質する爪は水分が少なく半月の色が薄くなるのは容易に想像できる。そして血管が透けて見える爪の主要部分において、色から血流の健康状態との相関関係を知ることは可能で、爪と健康が結びつかないということではないのである。