Vol. 393
何億年後に太陽はなくなる?〜太陽最後の日
太陽はやがて膨張を続け終いには無くなる〜これが描かれている太陽の未来である。その最後の日は少なくとも70億年よりは先と予想され、現存する人類が心配するような次元ではない。
現在の太陽は、数十億年は今のように燃え続けるが、やがては水素という燃料が中心核で途切れてしまい、それをきっかけに膨張を始める。この状態は赤色巨星と呼ばれており、恒星が段階的に一生を終えるサイクルの中では良くあることだ。
赤色巨星になった太陽は、その後も膨張を続けるが、巨大化した太陽は重力で自らの周辺のガスを繋ぎ止めておけなくなってガスは放出される。この状態は惑星状星雲と呼ばれ、中心にある残った部分は白色矮星(わいせい)となって冷やされ収縮していく。太陽はこのように最後を迎えるというのが、現在の定説であり予測だ。
地球は太陽の大いなるエネルギーを受け、多くの生物はそのエネルギーを生存のためのエネルギーに転化して生きている。太陽というエネルギー源を失ったとき、地球が存在していけるのかどうかは推測の域を出ないが、未来の人類はそれを可能にすると期待したいものである。