ラムネの瓶が特徴的なのは、中に入っているビー玉(ラムネ玉)が栓の役割をするからだ。
どう考えても中に入っているビー玉は、ラムネ瓶の口を通過する大きさではない。それは即ち、ビー玉がラムネ瓶にはじめから入っている状態で、ラムネが注入されるということだ。ビー玉を入れてから口を細くした瓶を使い、シロップを入れて炭酸水を注入する。そして瓶を逆さまにすることで、炭酸ガスの圧力を利用しビー玉を口に押しつけて栓をする。ラムネ瓶の上のほうがくびれているのは、逆さにしたときにビー玉が素早く口に辿りつかないと、ガスが逃げてしまうためである。
ちなみに、ラムネとサイダーの区別については、ラムネがレモネードを、サイダーがシードル(リンゴの発泡酒)からきているという由来の違いはあっても、現実的に清涼飲料水としての両者に違いはない。サイダーはラムネと違い、王冠で栓をすることから、ラムネ瓶ならラムネ、それ以外はサイダーという区別が一般的にされている。