宇宙ができたのは今から137億年前

宇宙の始まりは、概ね１３７億年前とされており、これは地球から最も遠いところにある星が１３７億光年の位置にあることからきている。それ以前に存在したかどうかは観測できるものがないので確かめようがないのだ。

人類は約４００万年前頃に誕生したと考えられ、人間にとって４００万年は気が遠くなるほど長い。しかし、宇宙にとって人類の誕生など、ほんの僅かな時間でしかなく、宇宙の歴史を１年に換算すると、いかに短いか良くわかる。

１年は３６５日×２４時間×６０分で、もう少し正確に閏年を考慮すると、平均で約５２万６０００分だ。１３７億年で５２万６０００分であるから、４００万年というのは「４００万年÷１３７億年×５２万６０００分」で表される。

数字が大きいので分母・分子の０の数を減らして計算すると、結果は約１５０分になる。つまり４００万年前とは、現在を１月１日０時としたときに、約１５０分前（２時間半前）ということだ。人類の誕生は１２月３１日の２１時３０分くらいに起こり、１年の終わりに紅白歌合戦を見ながら年越しを迎えようとしている少しの時間に相当する歴史でしかない。