硬式のテニスボールはなぜフェルト(毛が生えている)?

Vol. 409
 硬式のテニスボールはなぜフェルト(毛が生えている)?

元々テニスボールは、現在のようにフェルトを貼りつけた形状ではなかった。初期のテニスが行われていた時代では、ゴムボールを製造することもできないため、現在のように弾むボールではなく、なかなか難しいスポーツだっただろう。

しかし工業は発達し、ゴムボールが使えるようになると、それまでと違い途端に弾むボールが作られるようになってしまう。こうなると同じスポーツでも全くボールの扱いかたが異なってしまうため、逆に弾みすぎずスピードが落ちるように、フェルトが貼られたと言われている。

フェルトがあることでガット(ラケットに張られた化学繊維)との摩擦が大きくなり、ボールに回転を付けることができるようになる。それがテニスの1つの醍醐味でもあり、面白さにも繋がっているのだ。