Vol. 413
ポップコーンがポンポンはじける理由
映画館でついつい食べたくなるのがポップコーンで、普段はあえて買うようなことがない人でも、映画館ではポップコーンを食べる人がいるくらいだ。食べる音がうるさくなるスナック菓子は敬遠されがちであることから、大抵の映画館でポップコーンは用意されている。
ポップコーンは、かなり古い歴史があることがわかっており、ポップコーンかもしれないトウモロコシの遺跡も見つかっている。米、小麦と並んで3大穀物の1つであるトウモロコシは、古くから人々に食されていたため、意図していなくても加熱することでポップコーンが偶然作られた可能性は高い。
ポップコーンは、乾燥したトウモロコシの内部にある水分が蒸発して体積が増し、内圧に耐えきれなくなってポンポンとはじけていく。まるで爆発しているかのようにはじけるためには、皮が固くなくてはならない。それゆえに、ポップコーンの皮は歯の隙間にがっちりと挟まるのである。皮が固いポップコーン用の品種であるため、日本で一般に手に入るトウモロコシを乾燥させたところでポップコーンは作れない。