メスのサルは発情期になるとお尻が真っ赤になる

Vol. 419
 メスのサルは発情期になるとお尻が真っ赤になる

サルのお尻が赤いわけは、毛がないために毛細血管が皮膚に透けて赤くなっているからである。単に毛がないだけなら、人間でも衣服に包まれていない顔(頬)は、寒いところにいると赤くなる。しかし、サルの場合には、寒いから赤くなっているのではなく、サルにとって非常に重要なある特徴があるためだ。

それは、発情期に赤くなるという点で、サルの発情期にメスのサルのお尻を見ると真っ赤になっている。サルは赤い色を識別できるとされ、メスのサルはお尻を赤くしてオスに猛アピールしている。

サルの社会は非常に厳格で序列が厳しい。オスのボスザルを頂点として周辺にメスや子供が存在し、その外側に他のオスがいるという階層的な構造になっている。メスというのは強いオスに見染められることでその存在価値を発揮し、そのためにはお尻でのアピールが欠かせないのである。